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ユニークフェイス・イシイマサユキの雑記帳

書評

『猟師になりたい!』(北尾トロ)は、猟の楽しさと、狩猟をめぐる社会問題を知る、おもしろ入門ノンフィクション

面白かった。 猟師に興味をもったのは、数年前に読んだ「ぼくは猟師になった」(千松信也)だろうか。リトルモアという出版社がすごくいい本を出していて、それがきっかけで読んだ記憶がある。猟師に興味があったのではなく、リトルモアに興味があった。千松…

極私的フリーライター日報として面白い。 「炎上! 100円ライター始末記」

フリーライター岩本太郎さんの、単著デビュー作。1964年生まれの著者は、私と同世代である。 岩手県の地方大学から上京して、新聞広告で知った業界紙を発行する出版社に就職。その後、退社してバックパッカーになって世界放浪の旅へ。帰京して、フリーラ…

『黙殺』(畠山理仁著)は、知られざる候補者の戦いを愛情を持って記録した傑作ノンフィクション

書店で購入して一気読み。面白かった。 著者の畠山さんとは、友人のライター、岩本太郎さんの自伝ノンフィクションの出版記念のイベントで初めて面識を得て、「『黙殺』は必ず買います、読みます」と約束。 こういう人間がいたのか、という驚きと、おかしみ…

書評「アルビノを生きる」(川名紀美著)---当事者の言葉の記録がなかった、という広くて深い空白を埋める作品

2013年刊行なので、遅まきながらの書評です。 アルビノ当事者で研究者の矢吹康夫氏が、単著「私がアルビノについて調べ考えて書いた本――当事者から始める社会学」を発表。読了した後に、書評を書こうと思ってましたが、内容が複雑のため、口直しに、もっと手…

書評『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』 (今一生 Create Media 編)

虐待などで心身にダメージをおった当事者たちの肉声を拾い続けてきた、フリーライターである今一生さんの最新刊。 彼は1999年に同じタイトルの書籍を編んでいる。20年後のいま、もう一度、書籍を作りなして世に問う。復刻版ではない。新しく当事者の声を集め…

『カニは横に歩く』(角岡伸彦著 講談社)

『カニは横に歩く』(角岡伸彦)をやっと読了。 著者は青い芝の会の介護ボランティアだった。その経験から、記述されている事実は細かく、人間観察もしっかりしている。至近距離で観察し、体を動かしてきた人間だから書けたノンフィクション作品。 健常者を…

書評 『フェイクニュースの見分け方』 (烏賀陽弘道著 新潮社)

フリーランス・ジャーナリスト、烏賀陽弘道(うがや・ひろみち)さんの最新刊。彼の著作はほとんどすべてを読んできた。ジャーナリストという仕事にプライドをもつ職人だと私は思っている。今回の著作のタイトルを見て、流行語としての「フェイクニュース」…