石井政之の作業場

石井政之  作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会。---有料マガジンの登録をお願いいたします

治癒か?










ようやく風邪がなおりつつあります。非常に体力を消耗しました。



『顔がたり』の見本刷りが届きました。暴風雨のなか佐川急便が配達してくれました。感謝。



で、パラパラみながら、ずいぶん同じことを書いてきたなぁ、と咳をしながら反省。でも、顔面問題として(1)斬新性、(2)庶民性、(3)エンターテインメント性、(4)学術性、(5)記録性、の5要素のうち最低でも2要素が備わった、同工異曲(まっ、ワンパターン。「男(の顔面)はつらいよ」って感じでもあるかな)作品をあとどれくらい書けるか、と計算。あと10冊は書けるんじゃないか、と算定。



広島大学で、当事者研究をした人がいたことをネットで知りました。



http://home.hiroshima-u.ac.jp/hsc/nurse/nursing/child/master.html



平成15年度修士論文(全文掲載):藤原理恵子「顔に障害を持つ人々の体験に関する研究」



 一連の拙著の影響をもろにうけた論文になっている、という印象です。日本の大学研究者が日本の当事者について、心理的、社会的な研究を系統的にしていないため、若い学生はこう書かざるを得ないのでしょう。でも、若い人は拙著を引用してくれますが、上の年代の研究者になると、拙著をまったく引用しないこともあります。この格差について、考えています。端的にいうと、相変わらずだな、と思います。それから、私のようなアカデミズムの門外漢が、「なぜこの分野の研究が進まないのか? それは日本の研究者が怠慢だったからだと思う」と公言しているため、研究者からみると抵抗感があるのかもしれません。