石井政之の作業場

石井政之  作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会。---有料マガジンの登録をお願いいたします

2006-10-07










●取材をしていると、日本人はおとなしい、ということを確認しているだけに過ぎないのではないか、という思いにとらわれる。



●デパートの上階にてランチを。800円の鳥からあげ定食(ごはんおかわりし放題)を食べる。お金を支払って店を出ると、店長らしき男性が、礼儀正しくお辞儀をしてくれる。ありがとうございました! と。デパートという立地での800円の定食ということだから損益分岐点がきびしいのはわかる。そもそもそういう場所で、だすような価格帯の定食ではないだろう。だから、心のこもったサービスは不要であると思う。チェーン店の教育の厳しさは分かるが、もっと気楽にサービスを構築できないものか。みながみな顧客は評論家ではないのである。800円の定食に感情労働をしなくてはならないのが、チェーン店のやとわれ店長の哀しみということなのだろうか。それからテンションの高い女の子のアルバイトの大きな声、不要である。とにかく静かに飯を食わせて欲しい。ぶっきらぼうな街の定食屋のようなたたずまいがいい。町田康がどこかに書いていた。「東京から面倒くさそうに商売をしている定食屋がなくなった」。初対面での好印象のために、必死になられてもなぁ、ただ飯を腹一杯たべたいだけなんだから。



●先日、山中登志子さんと「婦人公論」で対談をした。そのとき編集者が「人は見た目が9割」などの外見についての書籍が売れているがどう思うか?と話しの水を向けてきた。こんなことを答えたと思う。



「見た目のことをいう前に、日本人の初対面での第一印象はよくないと思う。みな極度の疲労にある。満員電車にのっているサラリーマンを見ていると、疲れ切っている。ああいう人達の表情を見ていると、第一印象のことをいう前にやらないといけないことがあるだろう、と思う。若い人は、満員電車にのるだけで勤労意欲が減退しているのではないかな。ああいう大人になりたくない、と。



 それから、画一的な服装は見ていて疲れるからやめて欲しい。外見本はいくら売れているか知らないが、現実には男女ともに、画一的な外見をしている。本を読んだ甲斐がないのではないか。



 それから初対面で、心理学のハウツー本とまったく同じような対応をするのもやめてもらいたい。俺に向かって『素敵な服ですね』という人もいる。とても疲れる。



 ようするに日本では対人恐怖的なコミュニケーションをせっせとする、という暗黙の了解があるのだ」



●なんとなく書くと、こういうブログになる。ダメだな。おっさんくさい。原稿書こう。



●無警戒



山本モナ国会議員との騒動について。



目立つカップルなので、発見されるというリスクについて考えていないことが不可解。



http://yamamoto-mona.cocolog-nifty.com/



どこでも誰かが見ている、という感覚で生きている私が変なのか。