石井政之の作業場

石井政之  作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会。---有料マガジンの登録をお願いいたします

[]スロー社会だから








http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_f44d.html

●限界に来たマンガのビジネスモデル



以上、述べて来ましたように、マンガ界はこれまでのビジネスモデルが限界に達しつつあり、早くなんらかの手を打たないと、大手出版社を始めとして版元も作家も共倒れになる危険性があります。

竹熊さんの見事な論考を読みながら、「早く手を打つ人はいないだろうな」と悲観的な予測をしてしまう自分がいる。フリーランスのジャーナリストについて言えば、このような職業を20代で意識的に選択する優秀な人間は絶滅している。早く手をうつ人がいなかった(いたのだろうが、力が小さすぎたということだろうか)からだ。私も、いまフリーランスのジャーナリストになりたい、という若者がいたら、辞めるべきだ、とアドバイスをするだろう。ほかに収入の道があれば、うまく行かなくなったときに仕事としては撤退しやすい、とアドバイスをすると思う。



同じような主旨のコメントをしている書き手として、ケータイ小説的の著者がいる↓http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/20080624/writer

もう専業ライターという職業は成り立たなくなる、もしくは「石田衣良化」について

文筆一本(出版社からの原稿依頼たけで生活ができるという意味)で普通の生活を送ることはたいへん困難である。自分で配信、資金回収するビジネスモデルをつくるべき。つくれないと、職業としての執筆活動の維持は困難。



ライターは副業でも可能だが、漫画は片手間にやることは難しい。労働量がものすごく大きいからだ。



クリエイターたちには多かれ少なかれ、それを表現しないと生きられないという切迫感がある。そういう人たちは安定した職業をけっ飛ばしても、その世界に飛び込むのだが、金がないと志はやせ細る。



漫画業界、どうなるのだろうか? 竹熊メモをじっと読みながら考え込んだ。