石井政之の作業場

石井政之  作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会。---有料マガジンの登録をお願いいたします

[]格差社会論議は終わらず








小飼弾さんのブログから



書評 - 格差と希望 誰が損をしているか?





http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51077284.html











日本における格差の本質とは一体何だろうか。より具体的に、所得格差拡大という「症状」を引き起こした「病名」は一体なんだったのだろうか。ずばり、少子高齢化、である。

http://www.chikumashobo.co.jp/pr_chikuma/0807/080703.jsp
格差社会で損をしているのは誰か? 大竹文雄

本当の意味での格差は、若者の間で発生してきている格差であり、問題はその対策をどうするか、という点にある。それには、教育・訓練しかありえない。も



し、既得権擁護のためになされた格差社会批判が、一番大切な格差社会対策になる教育・訓練政策への資金投入を阻害するのであれば、なんのための格差社会



争だったのか、ということになってしまう。残念ながら、教育投資を増やすという格差対策の効果が出るのは、ずいぶん先になる上、誰の目にもはっきりとわか



る形で出てくるものではない。一方、既得権擁護のための格差社会批判に対応すれば、その成果は即座に出るが、長期的には生産性低下と将来における本格的な



格差社会の到来という大きなしっぺ返しを受けることになる。これだけは、なんとかして避けたい。

昨日、静岡県内のニート、ひきこもり対策をしているNPO法人の会議に参加させていただいた。東京にいたときは、「声の大きな」関連団体、支援活動家たちから多くを学んできた。その結果として、関東はもっとも支援が進んでいると思うようになってしまった。現実は違う。地方にもすばらしい活動をしている人たちがいる。



上記の論考を読みながら、めまいがするような若者の環境格差があるということが、本当に知られていないのだな、と思う。



 格差社会の本格的到来、といわれてもピンと来ないものだ。論理的に考えれば、誰が見ても分かるような格差が可視化された社会の出現ということになる。



 それはスラムだ。