自民党総裁選のシラケっぷりについて、ジャーナリストの上杉隆さんが書かれています。
http://diamond.jp/series/uesugi/10044/
結論から言えば、国会議員の票だけみると、麻生氏の圧勝である(10日現在)。
各陣営の出陣式への参加議員数は次の通りである。
石原陣営 20人
小池陣営 22人
麻生陣営 127人
石破陣営 14人
与謝野陣営 18人
もはや、きょうの出陣式を経て、どの記者も「麻生首相」の誕生を信じて疑わなくなった。
メディアの焦点は、衆院解散の時期に移っている。麻生選対の幹部議員が語る。
「マスコミは、解散の日程まで決めているけどナンセンスだ。解散権を持っているのは、首相だけだ。誰が〈11月9日〉なんて日付まで決めているんだ。だいたい次の選挙でいくら勝っても、国会のねじれ状況は変わらないだろう。新テロ特措法もやろうと思えば通るんだ。ならば、麻生さんは解散しないよ。だいたい言われたとおりに解散したら、解散権のない首相というレッテルを貼られるだけだ」
終日、取材をしていて、何もかも茶番に思えてきた。
こういう自民党政治を選択し続けてきたのが国民。国民はこの弛緩した政治体制のまま財政危機に直面することになるのだろう。
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