石井政之の作業場

石井政之  作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会。---有料マガジンの登録をお願いいたします

「いぬやしき」をみて予定が狂った

なんとなく「いぬやしき」(amazon)を観てしまって、その日の予定が狂ってしまいました。

実に面白い。

UFOによってロボットになった二人の人間(若者と老人)が、

ひとりは殺人者に、ひとりは救世主になっていく。

両者とも、「心の渇き」という共通の業をもっている。

その渇きをいやすために、

若者は殺人者に、老人は救世主に、なっていく。

 

www.inuyashiki-project.com

 

気になったのが、老人が、ひとつの危機を乗り越えていくときに「ああ、神様」とつぶやくこと。

宗教なき日本の風土で、ああ神様、とつぶやく。

地球の生命体としては、死んでいる。

攻殻機動隊でいうところの義体(それも宇宙人による兵器武装)になった。

地球上では、ふたりのロボットは、人間ではなく

ふたりの神である。

ここでは悪魔と神との葛藤が、描かれている,とも言える。

神は人間は殺してもよい。

神は人間を救わなければならない。

どちらも神のあり方としては、ありうる。