今年のベスト映画は『ふたりにクギづけ』に決定。
http://www.foxjapan.com/movies/stuckonyou/
こういう映画が具体化したということに拍手です。差別を笑うのは本当にたいへんな力量だし、それを才能あるハリウッド俳優たちで実現した監督の手腕はいくら誉めても誉めたりない!
28日、ジャーナリストで実業家で難病患者の当事者という1人3役で活躍している人と6時間ノンストップ会談。2005年の私の身の振り方を考える上で貴重な意見をいただく。経営コンサルタントと話しているような(笑)錯覚をしたほどである。経営コンサルタントに助言を請うた経験はないのけれど。
1年以上前に1度だけ名刺交換したジャーナリストから、「文筆生活の現場」を絶賛するメールが1本。非常に励まされる。メディア業界ではよく読まれているようですが、それだけでは増刷はいかず。残念。
朝日の夕刊に掲載された椎名誠のエッセイ「世界の中の日本の顔」を読んで、心うごかされる。多忙だとか、自分の頭が悪いとか、そういう、くだらないことを考えず、いま自分のおかれた状況を見詰め直す。来年は映画撮影をはじめとして、10年前の私なら全身に震えが走るような幸福な仕事が目白押し。
今年の本の増刷状況について
『文筆生活の現場』初版12000部
『自分の顔が許せない!』初版15000部。
『顔面バカ一代』初版12000部
『顔がたり』初版3000部
4冊とも年内に増刷の予定なし(爆笑)。『顔がたり』が増刷するタイミングを図っているのが希望といえば希望でしょう。年頭には、各3万部売れて累計12万部になるだろう、と見込んでいましたが見事にはずれました。
今年、もっとも思い出深い仕事は『自分の顔が許せない!』でした。中村さんとの対談はどういう展開になるのか予測不可能だったためです。次は『文筆生活の現場』でした。寄稿された原稿がすべて個性的で、統一感がまるでないのがよかった。プロの編集者だったたらもっと整理してしまうのでしょうが、私が編集に首を突っ込んだため、ザラッとしたつくりの本になったと思います。あと3年くらいは類書が出ないのではないか、と思います。『文筆生活の現場 女性版』をつくったらどうか、という意見をちらほら頂きますが、それは女性の編集者かライターで企画してほしいと思います。私なりに可能性を探りましたが、ラクレの『文筆生活の現場』以上の内容のものを私ではつくれないと判断しました。女性の動きに期待します。