今年になって初めての日本ジャーナリスト専門学校で講義。
テキストは『キャラクター小説の作り方』(大塚英志)である。
あと数回でこの本を読み切るため、次のテキストとして『物語消滅論』(大塚英志)を指定する。この本をなぜ選んだのか。「ドラマティカ」というシナリオライティングソフトがハリウッドで使用される時代になり、物語を執筆することがコンピューターによって代行できることが明らかになったため、「君たちはこのソフトを越えるものを書かなければならなくなったからだ」と訴えるため。なかなかシャープな反応をしてくれたので嬉しかった。
講義終了後、講師控え室に戻ると、今年、前期に教えた編集科の生徒が
「石井先生、どうしたらいい文章が書けるようになりますか?」と質問に来る。
「たくさん読んで、たくさん書けばよい」
「何を読めばいいのか教えてください」
『では2冊を推薦しておこう。1冊は『知的生産の技術』(梅棹忠夫)、2冊目は3月発売予定の『売文生活』(日垣隆 筑摩新書)。とくに梅棹の本はなんども熟読せよ」と助言。