気晴らしに水道橋の旭屋書店で、人文書籍を眺めていると、小谷野敦の書籍が目に付いた。ぱらぱらと眺めていると、
遺伝について思い切ったことが書いてある。不勉強を恥じて熟読。なるほどそうか、そうきたか、というロジックである。上野千鶴子が、
もてない男にはマスターベーションをして死んで頂きたい、ということを以前書いており、それに対しての反論というか、批評である。
もてない女もマスターベーションをして死んで頂きたいと、言いうるのか? と「帰ってきたもてない男」にもあったと記憶するが、
顔の半分に火傷のある男にも同じことを言えるのか? という発言を別の書籍で読んで、ふむ、とひとしきり考え込む。そういうことは、
みな語らない。だって、もてないに決まっているという断定から入りますからね。しかし、すべての人間には例外がある。
その例外について私は少々知っているのであってそのことはやはり書かねばならない、ということである。