外こもり、という日本難民の記録
http://booklog.kinokuniya.co.jp/masaishii/
海外でゆっくり引きこもっていたいという、希望も叶えられない、生きにくい時代ともいえる。
ネットがあるので、自己表現をすることはどこでも可能だし、外こもりの当事者たちを見つけることをレジャーにする動きもあるようだ。
本書は、ノンフィクション作家の柳原和子の名著『在外日本人』とはひと味ちがう、在外日本人ストーリーだった。
インターネット以前と以降。
の時代の変化が大きいのだろうか。
本書で描かれた外こもり当事者かちが、政変などで誘拐されたときはどうなるのか。政府は見捨てるだろうし、世論も、外こもりバッシングに傾くのだろうか。そんなことを思いながら、日本人の同胞意識の希薄さにちょっとため息。