昨日、妻と一緒に外に出かけようか、と思いながらお茶を飲んでいると、西原理恵子さんがNHKに出てきた。荘厳な顔つきをしていたため「これを見るので少し待って」と頼む。
夫で戦場カメラマンの鴨志田 穣さんのアルコール依存症を語っていた。鴨志田さんは昨年に腎臓ガンで死去。死後１年たっている。氏の思いでを語る、西原の顔がすごくよい。「自分よりも家族が大好きな人だった。だから外で飲んでも家に帰ってきて暴れた」「これをやったら家から追い出されるということはやらない。アルコール依存の人はあたまがいい。だから家族は苦しむ」というアルコール依存症の当事者をもつ家族の心境を淡々と語るのである。「家族初心者」のひとりとしては、そういう家族もあるのか、とただただ驚嘆するとともに、独身のときにはただの「情報」だった家族というものがリアルに伝わってきたような感じである。
