格差問題、そして貧困層の救済活動でシンボル的な存在であるNPO法人「もやい」が経営危機に陥っています。
NPOコトバノアトリエのブログから
http://blog.kotolier.org/archives/51070161.html
中日新聞の記事から
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008100502000059.html
ホームレスやネットカフェ難民などの生活困窮者を支援する特定非営利活動法人(NPO法人)「自立生活サポートセンター・もやい」(東京都新宿区)の活動が、主力だった後援企業の破産で窮地に立たされている。活動の危機を乗り切るため、もやいはカンパなどを募っている。
破産したのは不動産会社「リプラス」(東京)。もやいのアパート入居支援活動に賛同し、2006年4月から、1人6カ月分の家賃保証と、もやいに毎年約1300万円を寄付してきた。もやいは、生活困窮者の自立のため、賛同する会員が連帯保証人となって、アパートに入居できる支援を続けてきた。湯浅誠事務局長(39)は「住居の確保は人間らしく生きるための最低限の基盤」と話す。
しかし、リプラスは米サブプライムローン不況などの影響で経営が悪化。9月24日、破産手続きを東京地裁に申し立てた。もやいは年間予算の約40%を失うことになる。
この「もやい」とはどういう経緯で誕生したNPO法人なのかが気になって、その歴史についてネットで調べたところ、こんなブログを見つけました。
http://gekkankiroku.cocolog-nifty.com/edit/2007/10/post_02a4.html
「どうして野宿者を支援する活動を続けられたのですか」という質問に、NPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」の稲葉剛代表理事は少し考えてから答えた。
Img_5871_3 「野宿労働者の支援をしている新宿連絡会の設立メンバーに見津毅(みつたけし)という人がいましてね。わたしはずっと彼と一緒に外国人労働者の支援や路上生活者の支援をしてきたんですが、95年3月に彼がバイク事故でポックリと亡くなってしまったんですよ。それで後釜として、わたしがやらざるを得なくなったというのはありますね。
見津はカリスマ的なリーダーでした。でも、わたしはワーッと人を引きつけて盛り上げるタイプではありません。だから最初から長いスパンで活動しようと思っていたんです。当初は10年とか。もう過ぎてしまいましたけどね(笑)」
この見津毅(みつたけし)という若者と名古屋で1度だけ会ったことがあります。当時、わたしも彼も、「社会新報」の記者。彼は東京でばりばり書いており、わたしは名古屋でひっそりと書いていましたね。ふたりとも20代半ばでした。
見津毅プロフィール
http://www.incidents.gr.jp/writers/writers.htm
この見津毅の写真を撮ったのが寺澤有さん。寺澤さんといえば、MyNewsJapanで拙稿を発表したことがあります。
http://www.mynewsjapan.com/reports/786
【オリコンうがや訴訟12】9999万円の和解金を拒否し、武富士に1兆円請求した寺澤氏
世間は狭いですね。それだけのエントリーでした。
日本のNPOはなぜ不幸なのか?―「社会をよくする」が報われない構造を解く