「S&Mスナイパー」という由緒正しいエロ雑誌も休刊!
S&Mスナイパー休刊 - 安田理央の恥ずかしいblog
http://d.hatena.ne.jp/rioysd/20081025/p1
雑誌らしい雑誌として、東京で仕事をしていたときは注目していました。浜松にきてからは東京と比較して、「S&Mスナイパー」を置いている書店そのものが少ないためにその存在を忘れていましたが・・・休刊ですか。
「S&Mスナイパー休刊によせて」
http://sniper.jp/300special_issue/3000sniper_suspend/sm_15.php
DVDを付けてもダメ、広告に頼ってもダメということだ。アダルト雑誌は、これからどこへ向かえばいいのだろうか。「スナイパー」の休刊は、様々な意味でアダルト雑誌の終焉を象徴するものになりそうだ。
この問題はサブカルチャー雑誌だけにとどまらないと思う。これからもっと多くの雑誌が休刊に追いこまれるのは必至。
こうした記事を読んでつくづく思うのは、雑誌業界には編集者はいても、「経営者」がいないということだ。人材の流出もまた、雑誌を休刊に追いやっている。
コンテンツビジネスを成功させる力のある人たちは、エロ雑誌ビジネスに流れる必然性がない。ブランドとしてエロを身にまとっても、アングラであり、その人のキャリアとして誇らしげに語ることは難しい。出版業界のなかだけの賞賛は得られるかもしれないが。
このS&Mスナイパーの休刊は、雑誌ビジネスモデルの大転換期を象徴している。
エロ系ライターと編集者たちがこんごどういう人生を歩むのだろうか。そちらのほうに私の関心はある。コンテンツビジネスを担う人たちが幸福になってほしいのだ。幸福な先輩たちの生き様を見せてもらうと、次世代の若者たちは、エロもいいね、と思ってくれる。そうでないならば、エロコンテンツをつくっても報われない、ということで、ビジネスとして参入するひとは減少していくだろう。
休刊は雑誌がなくなるだけでなく、その場に集まる志をもった人の減少という影響もある。
アングラ情報の多くは、安田さんが指摘するように、ネットに流れていくのだろう。そこに新しいフロンティアを創出する人の登場を期待したいところである。
エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること (NT2X)