書評空間、平井玄氏の言葉から。
http://booklog.kinokuniya.co.jp/hirai/archives/2009/02/post_2.html
街はまだ不気味なほど静かである。しかし、終電間近い新宿駅の地下に行けば、ついこの間そこに寝ることを覚えたばかりの人びとに出会うことができるだろう。まだ汚れていないジャンパー、路面に1枚だけの慣れない段ボール生活。ハウスを作ることも知らない20代、30代の顔だ。そういう人たちがひたひたと増えている。もう駅も警察もすぐには排除できない。
貧者たちは音もなく積み重なり続けている。
浜松市でも、ホームレスが増える直前。嵐の前の静けさにあります。
千のムジカ―音楽と資本主義の奴隷たちへ
著者:平井 玄
販売元:青土社
発売日:2008-10-24
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