石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会

日本ジャーナリスト専門学校が閉校に

twitterでつぶやいたことのまとめ。


http://togetter.com/li/7079




誤字脱字を修正したテキスト↓




日本ジャーナリスト専門学校は、2010年3月をもって閉校いたします 


http://www.jjc.ac.jp/topics/topics20100011.html

ジャナ専閉校。教えていたことがあるだけでなく、改革のための動きもしたことがあるので、閉校については流れとしては当然とうけとめました。高齢化し、ネットの動きを知らない講師陣を30歳前後の若手のメディア企業経営者、社会起業家系経営者に一新すれば、希望はあった。


ファッション誌編集部を希望しながら、その夢を果たせず、エロ雑誌編集部に見習いバイトとして内定した女子学生に「その会社でキャリアをつんでも大手雑誌の編集部にいくのは厳しい。その会社はいつ倒産してもおかしくない」と助言。おちこませてしまった。しかし、その会社はすぐに倒産した。


ジャナ専に入学した若者の多くはIT弱者だった。地方在住のIT弱者。したがってジャナ専の評判をネットで調べることなく上京していた。みな素朴でいい子たちだった。ネットのリテラシーは本当に大事だ。


ジャナ専の学生の多くは、挫折感とともに生きてきた若者が少なくなかった。彼らの閉塞感をなくすために、NPOコトバノアトリエと組んで改革に取り組んだが、力不足だった。このときの経験をへて、コトバノアトリエ(いまはNPO法人NEWVERYに改組改名)は専門学校の改革事業に取り組み始める。


これから専門学校の経営は破綻の連続となる。少子化の波の直撃を受けるため。実学としての専門学校。そのための現場の経営者が講師となる仕組みが必要。導入できないところは破綻する。


ジャナ専の講師をすることになったのは、ジャーナリストの武田徹さんの紹介だった。東大での仕事をするので多忙ということでお話をいただいた。途中で、投げだそうかなと思ったことがあったのでそのことをメールしたら、自分がもどってジャナ専を教える、と返事が。


武田さんの手を煩わせるのはいかん、ということで講師を続行。ジャナ専にはすばらしい講師はいたのだが、経営がダメだった。


今年は新聞雑誌テレビの大崩壊となるようなので、メディアの実務を講じられる人があふれる。市民のメディアリテラシーがアップするんじゃないかな。と前向きにつぶやいてみる。


ジャナ専の講師のときに、自分に自信のない若者と会った。ユニークフェイスの活動でも自分に自信のない当事者とあった。自信がない。これが日本社会のデフォルトかも。と考え始めたのは30代になってからだった。


一方で、ビジネスマンのなかには無用にテンションを高めている人がいる。この格差はなんだろう。自信なさの裏返しの演技もまた日本。コンサルティング系の人は、交換可能な存在だからなのか、ユニークさを強調しすぎる。

追記

日本ジャーナリスト専門学校には多くの作家、ジャーナリスト、編集者らが講師をしてきました。いま僕は東京を離れて3年弱。いまの東京の日本ジャーナリスト専門学校の状況については知りません。当然ですが、ぼくよりももっと深く、閉校について知っている人がいるわけですから、いずれ関係者の手によって閉校の詳細があきらかになると思います。37年間の歴史。立派です。まずは関係者のみなさまお疲れ様でした。ぼくが教えた学生さん、ありがとうございました。