石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会

ノンフィクション入門講座 1回 終了

浜松文芸館ではじまった、ノンフィクション入門講座、第一回。6月5日の午後でした。

斉藤館長の希望でもあり、ぼく自身の出版半生記について語りました。幼少の時は、本が好きだった作家志望だったこと。生まれつきの顔面の赤痣ゆえに、人間にとって顔とは何か、をひとりで考える幼少期、思春期。その後、大学入学をして、科学、エンジニアリングの世界は向いていないと気づいて、フリーランスのジャーナリストになりたい、世界一周をしたいと思うようになったこと。工場で肉体労働をして金を稼いで世界一周をしようと思っていたときに、アトピー性皮膚炎訴訟の取材を経験。ながれで、医療過誤訴訟弁護士の事務員になるが、低賃金のために弁護士に抗議したら首。友人とともに300万円を集めて、豪州のバイクラリーに参加。取材記者として同行したのですが、友人はクラッシュ・リタイヤ。のこった借金を返済するために工場労働。そのときに出会った印刷会社社長にひろわれて、メディアのイロハを勉強。半年後にフリーライターとして自営業をスタート。それが25歳。

そこから、ユニークフェイス問題の取材をするために、30歳でニューヨークに。カネがなくなって8ヶ月後に帰国。すぐに大阪の医療出版社さいろ社に就職。編集記者として働きながら、顔面漂流記の草稿を書いては朱を入れてもらったこと。この会社の経営が傾いたために退社。数社の出版社に、原稿をもちこんで、京都のかもがわ出版から「顔面漂流記」が出版されるまでを1時間で語りました。

久しぶりに、昔のことを思い出しました。

次回は「肉体不平等」という批評をいかにして書いたのかを語る予定です。