屍蘭。読了。新宿鮫シリーズを読むのは20年ぶりかも。シリーズが始まったとき、名古屋のバーで新宿鮫のおもしろさを語っていたフリーカメラマンの友人のことを思い出した。
大沢在昌先生の文章はあくまでも読みやすい。船戸与一の濃さとは違う軽さがある。その文体を確かめながら楽しめた一冊。
若いときはフリーランスだったので、気づかなかったが、いま私は組織人になったので、組織のなかでの個人の立ち位置、という観点で読むことができた。その方面でも楽しめた。
大沢先生は一貫して文筆業なので、組織人の経験は無いが、これだけ組織が書ける、ということは文章のチカラであると思う。
http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=ishiimasayuki-22&o=9&p=8&l=as1&asins=433472857X&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr