船戸与一ファンとして読了。過去のルポルタージュの大作を読んできた者としては、物足りないけれど、読ませる。とくに、中国地方の過疎の様子の描写が良い。それは、仕事で三河の過疎地域を移動することがあるから。過疎地域を見ていくと、日本の原風景がある。そこから逃れるために、人は都市に集まっていった。自動車で1時間移動するだけで,そこは過疎。過疎から一時間移動するだけで、そこは都会。こういう非対称性のなかで、身近に過疎はあるけれども、陰鬱であるがゆえにあまり語られることはない。
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