差別発言が多い人物が、どういう政策を進めようとしているのか?
備忘録。
トランプの勝利演説は薄っぺらかったが、移民政策の方針書に至っては詳細で具体的。簡単にいうと、トランプ政権はグリーンカード(永住権)の発給を現行より20~60%削減し、出入国管理にあたる職員を大幅に増員するという。これまでは親が外国人でもアメリカで生まれた子供はアメリカ人になれたが、その制度もやめるという。以下が具体的な中身だ。
壁の建設は本気
1) メキシコとの国境に壁を建てる
2) 全米でE-Verifyシステムの導入を義務付ける
3)アメリカで生まれた人に自動的に米国籍を認めるのはやめる
4)不法移民強制送還の免除政策(DACA)を停止する
合法・不法を問わず
5)不法移民を強制収容する
6)合法的な移民の数も減らす
7)H-1B(専門職就労ビザ)の基準賃金を上げる
8)アメリカ人労働者を優先して雇用するよう義務付ける
人道的な難民受け入れ3割に
9)すでにアメリカで暮らす子どもや若者を対象にした難民制度を創設し、不法移民を国外へ追放する
ものすごい政策の転換。
別のアメリカになるような転換。
このトランプの政策がアメリカ国民に支持された。
私が知っているアメリカは、リベラルメディアがつくったイメージに過ぎず、静かな国民とは別、なのでしょう。
日本では、東京、名古屋、大阪のような大都市の意識と、それ以外の地方との意識におおきな差があるのと同じように。
衝撃が大きいので、トランプという人物、その政策、その支持者、それらによる社会の変化について、膨大な情報がでてくることは確実。
ほかの国でも、トランプと同じような政策をかかげる政治家が台頭することもあるでしょう。
マイノリティについて考えてきた人間としては、考えるテーマがぐっと増えました。
そして、トランプ現象は他人事ではない。
日本人としては、在米日本人が、トランプの政策によってどのような変化が起きるか。差別があらわになるのか。失職するのか。日本に帰国を余儀なくされるのか。
しっかりみていきたいし、みていくことで、
我が子のいきる未来の社会が見えてくると思ってます。