石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会

メモ 『40歳からの人生を変える心の荷物を手放す技術 』(藤井誠二 名越康文)

断捨離で手放そうとしている書籍。再読したら、やはり良書でした。

『心の荷物を手放す』(藤井誠二 名越康文

気になる箇所のメモ。

 

  • 「心」と「精神」の違いについて。

名越氏は、自分だけの定義として、この二つを別にして考えている、という。

「心」は天気のようなもので毎日変化する

「精神」は「ひとつの確固としたものを持とうとする心の動き、あるいはその確固としたもの自体」ようするに「個人プロパガンダ」のようなもの。

「精神」をもつメカニズムは、一神教を信仰するメカニズムと非常に似ているので、多神教ベースの日本人の感性にはマッチしにくいんです。

だから、「精神」をもつと日本人は破綻しやすくなる。

(147ページ)

 

これはかなりおもしろい記述。「精神」という「個人プロパガンダ」を装っている人は、かなりいるので。論理的に言葉を発し続けていくと、一貫性が出てくるので、一見すると、つよい精神をもった人間になっているように見えるけれども、実はそうではない。人間の心というのは、もっと自然現象に近いのではないか、と。

でも、一神教としての信仰メカニズムが、日本人のなかにも浸透している、とも思う。

どういう日本人が、「心」と「精神」のバランスをとっているのか。どういう人たちが、破綻しているのか。これからの人間観察に参考になると思う。もちろん、自分自身の内面の観察にも使えそうだ。

 

40歳からの人生を変える心の荷物を手放す技術

40歳からの人生を変える心の荷物を手放す技術