今年は、アルビノ当事者の書いた本が、2冊も出版されるという奇跡が続きます。
まずは、アルビノ当事者の石井更幸さん。
次は、アルビノ当事者の矢吹康夫さん。
私がアルビノについて調べ考えて書いた本――当事者から始める社会学
- 作者: 矢吹康夫
- 出版社/メーカー: 生活書院
- 発売日: 2017/11/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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当事者が、自分(たち)のことを書く。それを商業出版する。そして多くの当事者が読む、他人事としてみていた一般の読者が読む。
私は、こういうことは、「奇跡」であると思います。
昔(ほんの20年前くらい)にはあり得ないことでした。
当事者が、当事者の歴史を書いて、伝承していく。
こういう営みがしっかり続く、ということが歴史をつくることだ、と思います。
ここがしっかりしていると、ジャーナリストも研究者も活躍しやすくなるし、
当事者の困難を取りのぞこうという政治家、役所も動きやすくなる。
当事者の肉声がないところでは、他人は動けない、動きにくいのですから。
ユニークフェイス当事者に対して、私は「一人一冊」を提唱してます。
「一人」の当事者が、自分の人生について「一冊」書いていく。
だから「一人一冊」。
10万人の当事者がいれば10万冊。
Kindleなどの電子出版システムを使う、ブログを書く、ということならば可能である、と思います。
自己表現のための、インターネットという仕組みがある。
いい時代です。