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石井政之  ライター。ユニークフェイス研究所

敗戦の日に ユニークフェイスの立場で考えてみる

 第二次世界大戦において、戦闘行為や、絨毯爆撃の被害によって、
顔などの外見に、熱傷、傷跡、などを受けた、
ユニークフェイス当事者になってしまった人が多数、出現しました。
このような戦争によるユニークフェイス当事者は、戦争がなければ、
出現しなかった。
政府は、先の戦争の後遺症の障害者、ユニークフェイス当事者に対して、
ほとんど何もしてきませんでした。
戦争の動きについては、警戒していく、というのが、
ユニークフェイス当事者としては大事だろうと思います。
先天的なユニークフェイス当事者は、一定の確率で生まれます。
これは自然現象なので、いいも悪いもないです。
生まれるわけだから、それを受け止めて育てていく。
しかし、戦争による後天的なユニークフェイス当事者は、
短期間で集中的に出現してしまいます。
戦争が始まってしまえば、生命の危機を救う医療が最優先されて
外見のケアや治療は、あとまわしになり、贅沢だ、と言われかねません。
当事者の声が封じ込められる可能性が高い。
8月という戦争を考える時期になると、
後天的なユニークフェイス当事者が一気に増えたことを思い出します。
その人たちは、戦後、その外見故に差別されて、
自分らしい人生を送ることを断念した可能性が高い。
8月15日、そんなことを考えました。

 

 

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