まだうまく言葉にできないでいるのだけど、
ユニークフェイス《facial difference》という言葉と出会う。
石井政之という顔にアザのある当事者と出会った。
そういう体験をした、当事者のなかには、苦しみだす人間がいる。
これは、過去に封印されていた、たいしたことは無い、苦しむ程度のことではない、まわりにそういう当事者がいないし、書籍もないし、メディアも報道していない。だから、これは個人的な悩みであって、私が解決すれば良い、だれかに話して相談する価値などない。
とおもっていた、深層心理にたいして、
『これは社会問題で、あなたは差別の被害者だ。さあ、あなたはどうする?』
という問いかけになってしまう。
そこで、この問いかけに、答える言葉、心構えがないと、苦しみだす。
そういう気がする。
同じような心理は、幼少期に虐待をうけた当事者も陥るのではないか。
そういうわけで、ユニークフェイス《facial difference》問題は、当事者にとって
ものすごく複雑な感情を喚起させる事象になる。
自らの心の傷、トラウマにたいして、暗闇の中で投光器で照射されるような感覚なのではないか。