石井政之の作業場

石井政之  作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会。---有料マガジンの登録をお願いいたします

ユニークフェイス《facial difference》当事者と自覚することで、苦しみだすことは、 幼少期に虐待をうけた当事者が、虐待されていたと気づいて苦しみだすことと似ているのではないか。

まだうまく言葉にできないでいるのだけど、
ユニークフェイス《facial difference》という言葉と出会う。
石井政之という顔にアザのある当事者と出会った。
そういう体験をした、当事者のなかには、苦しみだす人間がいる。
これは、過去に封印されていた、たいしたことは無い、苦しむ程度のことではない、まわりにそういう当事者がいないし、書籍もないし、メディアも報道していない。だから、これは個人的な悩みであって、私が解決すれば良い、だれかに話して相談する価値などない。
とおもっていた、深層心理にたいして、
『これは社会問題で、あなたは差別の被害者だ。さあ、あなたはどうする?』
という問いかけになってしまう。

そこで、この問いかけに、答える言葉、心構えがないと、苦しみだす。

そういう気がする。

同じような心理は、幼少期に虐待をうけた当事者も陥るのではないか。

そういうわけで、ユニークフェイス《facial difference》問題は、当事者にとって
ものすごく複雑な感情を喚起させる事象になる。

自らの心の傷、トラウマにたいして、暗闇の中で投光器で照射されるような感覚なのではないか。

 

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