石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会

勇気は無料--できる、と決めることに、コストはかからない。

若い人と話していて、こういうフレーズを聞くことがある。

これは僕には絶対にできないんです。
私には絶対にできません

その根拠は?
と問い返すと、いろいろと説明はしてくれるけど、
----いちどもやったことがないんだよね?
「そうです・・・」
という、経験ゼロで、できない、と決めつけていることが分かってくる。
----それは、できない、のではなくて、やりたくない、ということでしょう?  それなら理解できる。やりたくない、という気持ちになった理由を教えて欲しい
と会話をつないでいく。

その、やりたくない、という理由をきく。
たいていの場合、ちいさなことの齟齬が理由になっている。


パワハラ、セクハラ、過大なノルマなどがあったわけでなく。
ものすごく厳しい状況、というわけでもない。
そのひとの生活習慣からくる、不得意な感じ、嫌な感じ、が引っかかっていて、やりたくない、ということになっているようだ。

----それをすこし解消したら、仕事になる、儲かるし、生活が安定するわけだから、なんとかしてみたら?

----そこをなんとしたら、友人が増えるし、恋人もできるし、結婚もできる、という可能性が広がるから、やってみたら?

「できますかね?」

----できる、と決めることに、コストはかからない。勇気は無料。そう思ったら、できるんじゃないかな?

ははは。

ふふふ。

とお互いに笑って、会話は終わる。

----追記---

毎日、怒らない練習、自信がない自分をつくりあげる努力、ひとまえでは絶対にしゃべらないという決意を固めている。そんな人たちがいる。最後は自責の念で自滅するから、無理をするな、と言うようにしている。怒ること、自信があると思い込むこと、人前でしゃべること。すべて無料。カネはかからない。