石井政之の作業場

石井政之  作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会。---有料マガジンの登録をお願いいたします

2004-01-01から1年間の記事一覧

ソンタグ死去

スーザン・ソンタグ死去 http://www.asahi.com/culture/enews/RTR200412290011.html ソンタグの著書「隠喩としての病」、「写真論」には大きな影響を受けました。 私も「隠喩としての顔」や「顔面写真論」を書かねばと思います。 現代アジア史上、最大最悪の…

今年のベスト映画

今年のベスト映画は『ふたりにクギづけ』に決定。 http://www.foxjapan.com/movies/stuckonyou/ こういう映画が具体化したということに拍手です。差別を笑うのは本当にたいへんな力量だし、それを才能あるハリウッド俳優たちで実現した監督の手腕はいくら誉…

今年のベストブック

今年読んだベストブックは、『私たちの仲間』(針間克己翻訳 緑風出版)に決定。このテーマでこれほど学術的にレベルの高いものの翻訳はでないと思っていたためです。書き手にガッツがあれば何でも表現できる、と思えるいい本でした。 いま最も気になるジャ…

日本テレビ 出版の築地ガイド本が本社の出版した本を盗用

日本テレビ 出版の築地ガイド本が本社の出版した本を盗用 ちょっと前のニュースですがひと言。こういうことは多いです。 数年前に心療内科について実用書の企画があって協力しました。そのとき、心療内科の類書にざっと目を通しましたが、別の版元、別の監修…

のんびりした師走

市民事業を支援するための銀行をつくろうという動きが活発化しているようで、私にもそういう人を紹介しようという話しが来きました。ありがたいことです。 映像企画についてはファイザーから100万円の助成金をいただきましたが、それだけでは不足するのは…

ノンフィクション会議忘年会

昨日、カモフラージュメイクの勉強会のメイクモデル講師の仕事を終えて、定刻より2時間遅れてノンフィクション会議忘年会に参加。 『文筆生活の現場 ライフワークとしてのノンフィクション』の著者らを中心に約10人。愉快な夜だった。今冬、忘年会らしい…

本を出す意味について

『見つめられる顔 ユニークフェイスの体験』(高文研)が絶版になったため、その増補改訂版を出すべく、地方のとある小出版社の編集者と交渉。結局、その版元から出版することはしないと決めたのだが、そのあとの四方山話しが印象に残った。 「地方から東京…

ギャグを考えても独り

寒い年末のなか、原稿を書いているとしょうもないギャグを思いついては独りで笑っている。しかし笑う人がいないと、そのギャグをすぐに忘却していく。 昨日(12月16日)配布の「R25」に「肉体不平等」の書評が掲載されています。 http://www.r25.jp/t…

結合双生児の映画

14日、『ふたりにクギづけ』 http://www.mainichi-msn.co.jp/geinou/cinema/cinecom/ を観ました。傑作です。結合双生児の二人を主人公にしたコメディ映画なんです。 先日、ここで紹介した『私たちの仲間』(アリス・ドムラット・ドレガー 著/針間克己 訳…

結合双生児

名古屋のアルプス社が民事再生手続き開始 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041210-00000151-mai-bus_all名古屋の出版界も大変そうだ。ここでもデジタル化技術が業績悪化の要因とされている。 「私たちの仲間」という本が送られてきた。 訳者の針間さん…

[]年末である

ドキュメンタリー映像をつくるために、メディアリテラシー関係のビデオをみる。イラクの支援をしている高遠さんが現地で入手したビデオによると、アメリカ軍兵士の家宅捜索を受けた家では、兵士がその家でウンコをし、コーランが切り裂かれて、その紙でケツ…

一人二役は不可能

8日、05年からスタートさせるドキュメンタリービデオ制作について打合せ。協力を快諾してくれた制作会社から、05年1月の毎週水曜にビデオ撮影のためのワークショップをしているので参加してほしい、と言われる。 しかし、毎週水曜は東大の医療政策人材…

『愛か美貌か』(中村うさぎ著 文春文庫)で解説文を書いた

12月から発売中の『愛か美貌か』(中村うさぎ著 文春文庫)で解説文を書きました。 愛か、美貌かショッピングの女王4 作者:中村 うさぎ 文藝春秋 Amazon 冒頭を抜粋します。 ーーー 本書『愛か、美貌か』を手にとったあなたは、身体コンプレックスにさい…

新現実

「新現実」3号 http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_search.php?pcd=200301000483 を読んでいます。いつもの大塚英志節を堪能しつつ、読んでいると、香山リカとの対談がなかなか読ませます。 香山リカの本が「終わっている」という指摘です。内容が終わって…

『使える新書2――21世紀の論点編』

「自分の顔が許せない!」が次の書籍で紹介されていました。 『使える新書2――21世紀の論点編』(WAVE出版) http://homepage2.nifty.com/mimigaku/index.htm http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872902076/qid=1102199543/sr=1-2/ref=sr_1_10_2/250…

ほぼ日手帳

ほぼ日手帳を吉祥寺のロフトで購入しました。 今月に入ってから、さまざまなビジネス手帳を物色してきましたが、どうやら05年の手帳は「ほぼ日手帳」に決まりです。非常に使いやすそう。 それから05年から万年筆を全面的に使用することに決定。いままで…

評論家入門など

「評論家入門」(小谷野敦)を読了。「文筆生活の現場」の評論家バージョンといった趣でたいへん面白い。 「文筆生活の現場」のファンは必読の1冊。 これと併せて「そして私は一人になった」(山本文緒)を読む。 結構、安易に小説を書いていることが分かっ…

朝日の記事

本日、朝日新聞・都内版にユニークフェイスメイク塾について紹介記事が掲載されました。一点、事実が異なるので修正しておきます。 私の経験として、ひきこもりになったこともある、とありますが、これは誤り。登校拒否の経験もなし。24歳のとき100万円…

ビデオ作品をつくります

私が主催するNPO法人ユニークフェイスが、「ファイザープログラム - 心とからだのヘルスケアに関する市民活動支援」2004年度助成対象になりました。 http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/philanthropy/2004/index_04.html プロジェクト名: ユニークフェ…

松本清張記念館

松本清張記念館に行ってきました。九州の西小倉です。 松本清張の本はほとんど読んでいないのですが、ジャーナリストの日垣隆氏よる「松本清張はなぜ晩年まで大量に書き続けたか」(「新潮45」11月号)を読んで、九州行きを決定しました。 杉並の自宅が復元…

日記、絶版

コンパクトサイズの日記帳(2005年度)を購入。100円ショップで購入したメモ帳を使っても紛失するため、日記帳でメモを付けてみようと思った次第。PDAは名刺カード情報を蓄積したデータベースとして使ってみる。スケジュール管理はアナログのほうがし…

患者学会

東大の医療政策人材養成講座に出て1カ月。 全国で約1700ある患者会をつなぐ「患者学会」をつくったらどうか、と考えるようになった。 医師会、看護協会など専門職の団体はたくさんあるが、患者については、疾患別の患者会しかないのが実態。 患者会同士…

プチ引退

「文筆生活の現場」と「編集会議」最新号を読んだ、というフリーランスライターから、仕事に疲れたため、フリーランスを辞めて勤めることにした、という連絡が来る。 非常に賢明な選択だと思う。 この「疲れた」というひと言を言えないまま、ずるずるとフリ…

金八とユニークフェイス

金八に、私がモデルの青年が登場しているということが、 顔面に疾患や外傷のある当事者たちにじわじわ浸透しているようだ。 ネット上の掲示板をモニターしているとそのことを確認できる。 ネットがなければ、この浸透のスピードはかなり鈍ったはずだ。 相変…

ニート

昨日、ニートについて取材。 (ニート 「Not in Education, Employment or Training」の頭文字(NEET)による造語で、学生でもなく、職業訓練もしていない無業者のこと。仕事をせず、就職意思がない点でフリーターと…

3000部の在庫ゼロ

まどか出版「顔がたり」は発売後、すぐに出版社の在庫(初版3000部)が空っぽに。取次からの注文は好調のようです。年内に増刷することになりそうな気配。 この余勢を駆って、いろいろと企画を立案。2005年の予定を再検討。 3日、東大(本郷)にて…

2004-11-01

近況 小さな決意について少々。 拙稿をマンガにしたいというオファーがあり、その打合せのため都内ホテルのレストラン。 編集長、編集者、マンガ家と私の4名で企画会議。差別表現問題でクレームがつかないためにどうしたらいいのかを助言。 私の書いたもの…

教育とは修行である

昨日、日本ジャーナリスト専門学校文芸創作科で授業。いい天気だった。イヤな予感がした。案の定、出席者は3人だけ。課題図書、「何がなんでも作家になりたい」(鈴木輝一郎)を読んできた人はゼロ。3人に聴いた。「なぜ、今日の講義に参加したの? この単…

福井晴敏の才能

福井晴敏のデビュー作「川の深さは」の帯に「18万部突破!」とあったので、うらやましいなぁ、と解説を読むと、書評家の豊崎由美社長が激賞していたため即購入。一気読みさせるだけの力量ありました。つづてい同じ著者の作品「twelve Y.O.」を手に取ると、…

奈良・東京の往復

某日。近所の書店でサイボーグ関係書を購入。 ついでに講談社文庫の棚のまえにたち、「顔面バカ一代」を、石牟礼道子「苦海浄土」の横に1冊さしてみる。なかなかよい。「苦海浄土」を越えるロングセラーになると良いのだが。 「文筆生活の現場」連続講座は…