「新現実」3号
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_search.php?pcd=200301000483
を読んでいます。いつもの大塚英志節を堪能しつつ、読んでいると、香山リカとの対談がなかなか読ませます。
香山リカの本が「終わっている」という指摘です。内容が終わっている、しかし、その終わっている書き手に編集者からの原稿依頼は絶えない、という発言です。それに香山リカは抵抗せず、大塚英志の発言に同意して対談が進行していく。
加えて、消費される文学としての「世界の中心で愛を叫ぶ」(片山恭一)は「泣ける文学」として、「痩せるドリンク」と等価の消費財になったことを的確に指摘している点はさすが。幻冬舎の社長なら、売れる本はいい本だ、と言うわけですが、ことはそう単純でなはない。
この本の分厚さで1000円とは凄い。完売しても収支はとんとんではないかなぁ。