石井政之の作業場

石井政之  作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会。---有料マガジンの登録をお願いいたします

霞ヶ関










午前中。部屋の掃除。とくにパソコン周りを念入りに。



霞ヶ関駅から地上に出ると、桜が目に飛び込んでくる。役人とおぼしき女性が桜の木の下で手作り弁当をひとりでかきこんでいたのが妙に記憶に残った。



トイレに立って鏡を見ると、かなり白髪が増えている。親父は白髪である。私もそうなるのだろう。楽しみだ。髪は白、顔は赤と黄色(黄色人種なので)、という3色になるのが夢である。



帰宅してテレビをつけると、富山の「安楽死事件」で渦中の外科医が出ている。真相についてはよく分からない。しかし、ネットの中では情報がどんどん増殖している。



先日「審判」(辺見庸 毎日新聞社)を読んだ。これまで辺見氏の書籍にはだいたい目を通しているが、今回は、脳出血で半身不随になり、その後、癌が発見されて、その闘病中に書かれた評論である。鬼気迫るものがある。「障害者」になって1年4カ月の体験ともいえる。身体論として再読する価値がある。氏には長生きして、さらに思索を深めて欲しいのだが、鬼が辺見を呼んでいるような気がしてならぬ。