午前4時起床。散歩。
妻が仕事のため、子守り担当。
家事をして、キーボードをたたく一日である。
特段に大きなことはなかった。
ふたりの子どもたちが遊んでいる横で、なんとなく読書してキーボードをたたく。
幸福な一日だったと思う。
Twitterを通じて、古い友人とふたたびつながった。
noteでひとつ記事をアップした。
「新潮45」とLGBT問題をネットでおいかけて、新潮社内が揺れていることを確認した。落ち着いたら図書館で問題となった記事を読むかもしれない。力のある書き手が、新潮社から離れるべきか、と考えている文章も散見された。こんな動きは過去になかったと思う。SNS時代で情報と感情の拡散が速くなっている。
本日の読書
「ある日 失わずにすむもの」乙川優三郎
短編集。世界各国にいきる男女、親子、友人たちに囲まれたひとりの平凡な人間が、第三次世界大戦に徴兵され、住み慣れた街を立ち去るまでのストーリー。
ほとんどの主人公は、すぐれた業績がある人間ではなく、平凡である。
その人たちが、一枚の召集令状を受け取り、
その日までに身辺整理をし、まわりにわかりを告げていく。
大げさな送別会はない。
SNSに何かを書きのこすわけではない。
遺書を書くわけでもない。
召集令状を書き送った国家に反逆はしない。
逃走することもない。
運命の流れに身を任せて兵舎に向かう。
第三次世界大戦である。
局地的に核戦争をしているくだりもある。
そういう終末的な戦争のイメージのなかで、
戦争に抵抗することそのものに意味がなくなっているかのようだ。
大量破壊兵器をつかった戦地で生き残る可能性は極めて低い。
召集令状の受け取りから、その日までに、
その人たちはどんな時間を過ごしたのか。
その人たちは何を失わないことを望んでいたのか。
そんなことを感じさせる短編集だ。
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最後まで読んでいただき感謝します。
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