石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会

日記 2021/06/27

朝、ウォーキングしていると、ユニークフェイス(facial difference フェイシャル・ディファレンス)な小学生とすれ違った。日曜日なのでどこかに出かけるのだろう。私はあまり験を担ぐ人間ではないけれども、当事者と偶然すれ違うと、今日は良い日だ、と感じる。

 

昨夜、Amazonプライムで、映画「ファブル」2018年を鑑賞。

youtu.be

悪役の顔には、傷がある。そこが気になった。B級エンタメ映画として面白かった。

 

最近、ルッキズムをテーマにした問い合わせがじわりと増えている。

ルッキズム」という言葉が日本社会に定着するという時代の流れを感じる。自由度の高い言葉なので、使いやすいのだろう。

私は、日本社会で、フェイシャル・ディファレンス、facial difference、 visible difference、 ユニークフェイス、という言葉を少しづつ普及させたいと思っている。英語表現になってしまう。日本はこれから超高齢社会になっていく。次世代の若者が、大きな仕事をするためには、英語が不可欠になっていく。英語圏の当事者とのコラボレーションも必要になっていくだろう。日本だけで通用するローカルな表現を使う場面が少なくなっていくと予測している。

ルッキズムという言葉が拡がっていくとしたら、それは脱日本語化の流れなのかもしれない。当事者と社会問題をどのような言葉で定義するか。社会が許容する言葉とは何か。そのあたりも興味深いテーマだ。

 

ユニークフェイス・ラジオ 第70回をアップ。

99%の当事者について語ってみた。

ユニークフェイス・ラジオ 第70回|石井政之 ・ ユニークフェイス研究所Blog|note

他のマイノリティと比べて、ひとつのアイデンティティーの枠でとらえることができないので、個々人がバラバラの状態で孤立している、という現実を説明。

このバラバラな当事者に、ローコストで何かを伝える方法として、インターネットラジオはかなり有効な方法だと思うようになってきた。

 

 この論考は興味深い。次回のラジオで紹介しよう。

差別や人権の問題を「個人の心の持ち方」に負わせすぎなのかもしれない。 「マジョリティの特権を可視化する」イベントレポート | こここ

日本人はなぜレイシズム(人種差別主義)に向き合えないのか?――『ホワイト・フラジリティ』の射程|じんぶん堂

 

NHKスペシャル立花隆のシベリア鎮魂歌~抑留画家・香月泰男~」再放送 を視聴した。カメラの前で、絶句して涙する立花隆さんの映像を見て驚いた。

昭和の洋画家・香月泰男、東北初の大回顧展が宮城県美術館で -「シベリア・シリーズ」全57点を公開 - ファッションプレス

 

 

 今日の読書 「どうしてもっと怒らないの?」

  本書で語られている「生きづらさ」は、発達障害の当事者が語る「生きづらさ」とは質が違う。