「若者を見殺しにする国」(赤木智弘 双風舎)が仕事場に届く。うん。傑作である。
これだけの才能のある若者が登場したことを喜びたい。文筆業だけでは食べていけないという冷めた分析も立派。フリーターの賃金と、執筆の賃金とが似ていることをちゃんと見ている。わたしが単行本デビューした33歳当時、そこまで見据えることができていなかった。
面識はないが、赤木にはこれからも何か書いて、生き残ってほしいと思う。
ユニークフェイス当事者もフリーター同様、相変わらず見捨てられている。もうひとがんばりである。まぁ、そういう営みが連続するのが人生なのだが。