月村了衛さんの小説シリーズ「機龍警察」を全巻読破しました。
月村了衛さんの名前は、以前から知ってましたが、読んだことはありませんでした。
5月は、自由な時間がつくれるように予定を組んでましたから、小説を読むことに時間が使えた。(そのなかで大鹿村行きがありました。)
月村了衛さんの小説なら、なんでもよいから1冊手に取って読んでみよう、と決めて、はじめに選んだのが「土漠の花」。これが面白かった。遭難したヘリの救助活動に出かけた自衛隊員が、ソマリアの民兵に襲撃されて、戦いながら逃走する。それだけの単純なストーリーだけれど、リアルな描写が続いて一気読み。
その勢いで、「機龍警察」シリーズを試しに読んでみることにして、近所の書店で文庫を購入。「機龍警察」第一巻。完全版。3人の傭兵のキャラクター、それから警察組織で働く人間たち、敵の複雑さ。SF小説なのだけれど、現代のハイテク戦争のメタファーとして面白く読めた。
そのあと、「自爆条項」「暗黒市場」「火宅」「狼眼殺手」「白骨街道」と一気読み。
十年ぶりくらいに、ひとりの作家のシリーズ小説を一気読みした。
これ以前だと、北方謙三さんの「水滸伝」くらいだろうか。
大鹿村から横浜にもどって、すぐに風邪をひいてしまい、何もする気力、体力がなかったこともあり(たまたま長期休暇をとっていた)、ひとつの小説作品の世界に没頭できた。
月村了衛さんの小説はすべて読むことになりそうだ。