石井政之の作業場

石井政之  作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会。---有料マガジンの登録をお願いいたします

[]ノンフィクションと小説










地方出張の新幹線の中で、「官僚とメディア」(魚住昭)を読了。「官僚とメディア」を読んでやっと耐震偽装事件の真相を知ることができた。そういうことだったのか! と。そしてタウンミーティング事件についても興味深い事実を知ることができた。地方紙は広告収入が減少しているため政府公報予算を獲得するために動いているようだ。MyNewsJapanで書いたようにサラ金広告にも依存しているから事態は深刻だろう。



日本のマスメディアは、報道よりも、世論誘導のために使われることがあるので、いつも半信半疑で見ているが、この作品を読むと、かなりダマされていたな、と気づかされる。





官僚とメディア (角川oneテーマ21 A 62)





官僚とメディア (角川oneテーマ21 A 62)














ハンニバル・ライジング」(上下巻)も読了。読みやすい訳文。翻訳者に感謝である。なぜレクター博士は人肉を食べるのか?という謎は解けないままだが、ぐいぐい読ませる。軍事訓練を受けた人間が、レクターという素人にどんどん殺害されていくことにリアリティはあまりないが、ストーリーテリングは巧みなので気にならない。さすが。





ハンニバル・ライジング 上巻





ハンニバル・ライジング 上巻