このコラム↓は秀逸。
http://blog.a-utada.com/chikyu/2007/12/post_d19a.html
確かに命がけで起業しないといけないのが日本。中小起業の経営者は、自殺をして、責任が周囲に及ばないようにすることが常態化している。これが、自殺率が高止まりしている要因の一つになっていると思う。昔からいわれていることだが。
だから会社経営が軌道にのると、非営利組織に寄付などをすることは考えなくなる経営者ばかりになるのだろうし、税制もアメリカのように、非営利組織への寄付が税の控除対象にはならないために、資金援助をしたいと思っていてもできない、ということになる。
「エレクトラ」を読んで分かったことは、中上健次はパラサイトシングルの青春期を経て、ワーキングプアとして死んだという事実である。苦心して小説を書いて、芥川賞でデビュー。その知名度で熊野大学を設立したのに、毎月の運営経費150万円を集めて動かすことができなかった。家庭内暴力もしているし、まったくなんというか・・・・苦労が報われていないと思う。丸山健二は、中上健次的な生き方を間違いなく否定すると思う。このあたりもう少し考えてみたい。