なんとなく「いぬやしき」(amazon)を観てしまって、その日の予定が狂ってしまいました。
実に面白い。
UFOによってロボットになった二人の人間(若者と老人)が、
ひとりは殺人者に、ひとりは救世主になっていく。
両者とも、「心の渇き」という共通の業をもっている。
その渇きをいやすために、
若者は殺人者に、老人は救世主に、なっていく。
気になったのが、老人が、ひとつの危機を乗り越えていくときに「ああ、神様」とつぶやくこと。
宗教なき日本の風土で、ああ神様、とつぶやく。
地球の生命体としては、死んでいる。
攻殻機動隊でいうところの義体(それも宇宙人による兵器武装)になった。
地球上では、ふたりのロボットは、人間ではなく
ふたりの神である。
ここでは悪魔と神との葛藤が、描かれている,とも言える。
神は人間は殺してもよい。
神は人間を救わなければならない。
どちらも神のあり方としては、ありうる。