石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会

数行日記(2024/09/13)

尊敬するノンフィクションライター、高橋ユキ氏が、ノンフィクションをめぐる環境について嘆いていた。

 

 

 

拙著「文筆生活の現場 ライフワークとしてのノンフィクション」を紹介した。

20年前の書籍だけれど、私はこの本を編集して、自分の能力では、専業のノンフィクションライターとして食っていけない、と気づいた。そのあとに、結婚することになって、東京を離れた。それから会社員をしている。

趣味、あるいは、ライフワークとして書く。それが物書きの王道だ、と思っている。

私はいろいろな出会いがあって、ユニークフェイス(外見差別問題)がライフワークになってしまった。労力に見合った対価が得られなくても、このテーマについて考えたり駄文を書くことが生活の一部になっている。

 

 

既存の出版社が、ユニークフェイスをテーマにした書籍企画に興味がない、となれば、自分で「ユニークフェイス書房」という軽出版をやればよい。

資金調達はクラウドファンディングをすればなんとかなるだろう。

書店の閉店が増加しているので、読者を育てる環境も悪化している。

人口も減少していくので、読者人口も減っていく。

そういうなかで、マイナーなテーマを書いて発表する。これは新しい冒険だろう、と思う。

1999年「顔面漂流記」を出版したときよりも、私のまわりには多くの理解者がいる。なんとかなるだろう、と楽観している。