石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会

映画「朝日のあたる家」 見てきました。

昨日、豊川コロナで見てきました。

朝日のあたる家
http://www.asahinoataruie.jp/

レイトショーということもあり、観客は約10人。
知っている風景が、反原発をテーマにした映画のロケ地になっている、ということもあって、リアルに感じながら鑑賞。メッセージは教科書的ではありましたが、浜松に約4年住んだことがあり、いま豊橋に住んでいる人間としては、見ておきたかった映画でした。
生まれも育ちも湖西市(ロケ地)から、動けない、という父親の演技を見て、そういう価値観の人がどれだけいるのだろうか、と考えながら見ていました。
私見ですが、フクシマの放射能被災によって,その土地に生きる、という土着性の価値観がこれから変化していくんじゃないか、と思っていますから。
とはいうものの、人間の価値観が変わるには、ひとつの世代くらいの時間、約30年はかかりますから、いますぐに何かが変わった、変わっていく、というわけではないのですが。
いまや国会議員となった山本太郎氏の演技が、選挙活動での語り口とほとんど変わらない、ということに、彼のぶれない危機感を見ることができます。
静かな田舎町の放射能汚染を描いた映画です。卓越したヒーローはいっさい登場しない、悪の象徴も登場しない、普通の人たちが主役の映画としてよくできています。
エンドロールがとにかくながいのが特徴です。地域からのカンパでできた映画ですから当然なのですが、とにかくながいです。私は、しっかり一字一句、エンドロールに出てくる氏名と団体名を確認してました。こういう映画作りで、しっかり形にしていく、というのも今の時代だと思います。
乱世ですね。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=k8Npg3bUecI]