石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会

「ウエストワールド」(テレビドラマ)は人間とは何かを問う、哲学的なエンタメ

アメリカの連続ドラマ、「ウエストワールド」。

ウエストワールド|ワーナー・ブラザース

以前に、映画評論家の町山さんの解説をラジオで聞いていて、少し見てみるか? と。

たしかに面白い。

ファーストシーズン、毎晩、就寝前に鑑賞してました。

機械人間というテーマは奥が深い。

マシンが人間に反逆する、という映画は、多数ありますが、

このドラマは、きわめて哲学的。

機械人間が自我を獲得していくプロセスを丹念につくりこんでいく。

虚無的な感性の生身の人間と、あたたかい自我をもった機械人間とを、

対比させることで、どっちが人間なんだろう? と考えさせる構造になってました。

セックスと暴力によって、ドラマが進行していくのが玉に瑕ではありますが。

アメリカは奴隷制度をもっていた国でもあるので、

機械人間の扱いをみながら、こういうふうに黒人奴隷を使っていたのかもしれない、

と想像してしまいました。

台詞がかなり哲学的。

もう一度、見直して、台詞の意味を確かめたい、と思うほど、面白い作品です。