石井政之の作業場

石井政之  作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会。---有料マガジンの登録をお願いいたします

恋愛不要論、そして、セックス必要論

岡田斗司夫氏の動画を見た。

恋愛論として、わかりやすかった。その感想を少し書いてみる。ただの雑文です。

 

youtu.be

 

恋愛は哲学だから語るのも実行するのも難しい。

相手の感情、自分の感情。それぞれを想像したり、整理したり、確認する作業が必要だから。しかし、その感情や行動は、恋愛では、きわめて流動的に変化する。だからコスパが悪い。

現代社会では、そのようなコスパが悪いこと、予測不可能な関係を避けることが、生きるための習慣になっている。それが現代人だろう。

だから恋愛は、避けられる。

結婚のような、固定した関係をつくるためには、結婚式、新婚旅行、新居、転職、妊娠出産のための健康管理、親族との人間関係、子どもの学費、お互いの加齢臭に耐える忍耐力、ケンカで罵り合ったあとの気分転換・・・などの数多いタスクと投資が必要になる。

そこまでのリスクをとっても維持したい人間関係が存在するのだろうか。

ロジカルに考えたら、ない。

という結論にいたるのが、現代人じゃないかな。

したがって結婚は忌避される。

そして結婚の前段階の関係とされる恋愛も避けられるようになっていく。

面倒臭い、予測不可能、お金がかかるから。

人間の本音はセックスだと思う。

セックス、性愛は楽しみたい。

恋愛関係という哲学的な営みよりも、楽しいセックスをする相手を確保しつつ、その関係が、結婚にまで至らない自由さが欲しい。

そういう自由さを、もてない男女が体験できていない。

そこに不条理があり、不満がある。

スマホをつかって、きわめて効率的に自由に未知の人間に出会えるようになった。

それなのに、セックスをする人間関係は不自由。

人類史上、最高に自由を満喫できているはずの現代人が、

いちぶのもてる男女を除いて、セックスをたのしむ人間関係が不自由になっている。

相手にもとめる条件、スペックが高くなりすぎているのだ。

実現不可能な、理想を相手に求めすぎている。

たまたま同じ職場にいただけ。

ちょっとだけルックスがよいだけ。

笑顔が素敵なだけ。

ただの成金。

映画の趣味が似ていた。

それ以外は、たいしたことがないよね。

人間だから。

だけどセックスしてみた。

まあ、いいんじゃない。またやるか。やろうよ。飽きるまでやるか。いやあ、そこまでの体力ないけど。まあそうだよね。ビール飲もうよ。そうだな。

という大雑把な寛容性をもてなくなった人間が増えたわけだから、

恋愛は不要だし、恋愛は不可能になる。

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雑感なので、気が向いたら後日、リライト、更新するかも。