石井政之の作業場

石井政之  作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会。---有料マガジンの登録をお願いいたします

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「俺にはわからない」

当事者がカミングアウトするかしないか、という決断のとき、 このセリフが参考になる。 カミングアウトしたあとに、ハッピーになるのか、人生が変わるのか? 「俺にはわからない」 youtu.be

精神的暴力という曖昧な概念の法制化に反対する

ユニークフェイス当事者として、たくさんの精神的暴力にさらされてきた。 しかし、精神的暴力という名の下で、法的に処罰することは反対だ。 言論で戦うこと、言葉によって精神的暴力に抵抗する方法を義務教育に入れるべきだ、と思っている。 精神的暴力とい…

「地獄楽」で、顔に火傷のある妻のもとに帰還するために戦う忍が活躍

アマゾンプライムで、アニメ「地獄楽」を視聴した。 www.youtube.com 主人公が、顔に火傷痕がある妻のもとに帰還するため戦う、というストーリーだった。 ユニークフェイスをキャラにした漫画はあふれるほどあるが、ユニークフェイスな妻を愛し、その妻の元…

統一地方選挙で、だれに投票するべきか

明日、投票所に行く。 自民ではなく、共産党でもない、中道の候補に投票するつもり。 京都市の財政悪化の要因をつくった現職ではなく、新人に投票したい。 共同親権の制度化に前向きな「日本維新の会」 あるいは、まっとうな中道政党に見える「国民民主党」…

ユニークフェイス当事者の男女差ーー泣くか、黙るかーー絶望の表現に性差はあるか

ユニークフェイス当事者。 女性は泣いて絶望する。 男は黙って絶望する。 前者は目立つ。 後者は目立たない。 そんな性差を感じる。 黙っていても、その内面はわからない。 泣いたほうが、絶望や悲しみは伝わる。 絶望という感情を伝えるとき、泣く、という…

読書メモ 「犬」赤松利市

読了。 高齢者の孤独。トランスジェンダーの孤独。 このふたつの孤独を小説に仕上げた作品。 私も高齢者だけど、そんなに不安は無い。 それは、やるべきことはやった、という手応えがあるからかも。 医療取材で、人間は突然死ぬ、と学んだせいかもしれない。…

「顔面バカ一代」復刻版の作業中

講談社文庫『顔面バカ一代』の復刻版の作業中です。 ある出版社から、今夏に発行予定。 いまゲラの最終確認をしています。 顔に血管腫のある当事者が体験を書いた書籍。 この四半世紀で、商業出版されたのは、石井政之と藤井輝明。この二人だけ。 ふたりとも…

読書メモ 「瓦礫の死角」西村賢太

55歳で急逝した西村賢太さんに興味を持って読んだ。 薄い文庫なら、すぐに読めるだろう、と。 買ってから読み終えるまで半年かかってしまったけれど。 貧しくて性格が悪い男が主人公。主人公と、作者がだぶっているので、私小説というジャンルにはいる。 物…

読書メモ 「人生上等! 未来なら変えられる」(北尾トロ著)

2023/04/04 読了。 建設業で4年ほど働いていたので、リアリティがあった。 建設業は、前歴を問わない懐の深い業界とはいえ、元受刑者を受け入れて雇用するのは、並大抵ではできない。ノンフィクションの名作だと思う。 受刑者向けの求人情報誌「Chance!」を…