石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会

読書メモ 「犬」赤松利市

読了。

高齢者の孤独。トランスジェンダーの孤独。

このふたつの孤独を小説に仕上げた作品。

私も高齢者だけど、そんなに不安は無い。

それは、やるべきことはやった、という手応えがあるからかも。

医療取材で、人間は突然死ぬ、と学んだせいかもしれない。

そんなに死と高齢を恐れる必要はない。

突然死ぬ。病気で死ぬ。

それが普通の死。

死後の準備をして、その予定どおり死ぬことを理想化する。

それは最近の流行に過ぎない。

 

犬 (徳間文庫)