ショートショート小説を書いてみました。
「読んだら最後、小説を書かないでいられなくなる本」(太田忠司)を読んで、その内容に触発されたので。
タイトル
頭を食べる帽子
頭部が突然なくなってしまう事件が起きた。
野球観戦から帰宅しようと、電車にのった人が、その頭部がなくなってしまうのだ。
首なし死体になり、首の断面から血を吹き出して死んでしまう。
電車の中は、その首なし死体をみた人間でパニックになった。
恐怖のあまり逃げ惑う乗客が、改札口に押し寄せて、押しつぶされる被害者が出た。二次被害で多くの人が怪我をした。
そんな事件が、日本全国で発生した。
その首なし事件に共通しているのは、その死体の横には、黒い野球帽が転がっていた。それだけだった。
この続きはcodocで購入