石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会

ショートショート小説を書いてみた

ショートショート小説を書いてみました。

 

「読んだら最後、小説を書かないでいられなくなる本」(太田忠司)を読んで、その内容に触発されたので。

 

タイトル

頭を食べる帽子

 

 

頭部が突然なくなってしまう事件が起きた。

野球観戦から帰宅しようと、電車にのった人が、その頭部がなくなってしまうのだ。

首なし死体になり、首の断面から血を吹き出して死んでしまう。

電車の中は、その首なし死体をみた人間でパニックになった。

恐怖のあまり逃げ惑う乗客が、改札口に押し寄せて、押しつぶされる被害者が出た。二次被害で多くの人が怪我をした。

 

そんな事件が、日本全国で発生した。

その首なし事件に共通しているのは、その死体の横には、黒い野球帽が転がっていた。それだけだった。

この続きはcodocで購入