石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会 連絡先 uniqueface@gmail.com

読書メモ 「瓦礫の死角」西村賢太

55歳で急逝した西村賢太さんに興味を持って読んだ。

薄い文庫なら、すぐに読めるだろう、と。

買ってから読み終えるまで半年かかってしまったけれど。

貧しくて性格が悪い男が主人公。主人公と、作者がだぶっているので、私小説というジャンルにはいる。

物語としては、面白くはない、と思う。

しかし、文章に西村賢太にしか書けない文体とあじわいがある。

西村賢太の著作としては57冊目、と後書きに書いてあった。

限られたテーマを、ずっと書き続けていく。

その気迫を読んでいた、という気がする。

1967年生まれだから、私よりも2年若い。

同世代の人間だけれど、見聞したこと、体験したことがまったく違う。

その違いについても、考えながら読んでいた。