劇場で鑑賞。
著名な戦場記者、メリー・コルヴィンの伝記映画。
スリランカの戦場取材で、被弾して、左目失明と、裂傷を負う。それから左目に黒い眼帯をつけて、海賊のような風貌で取材をした記者のストーリー。
物書きなので、本人の取材記事と、周辺の記者仲間の証言などもふんだんにあるので、強烈なリアリティだった。
本人が、鏡の前で、眼帯をはずしてすすりなくシーンは、
ユニークフェイス当事者の視点があって、記憶に残った。
健康で美しい女性が、顔面裂傷を負ったら、そう簡単に、折り合いをつけることはできない。
それでも、タフな人なので、海賊の風貌で戦場取材を続けていく。
最後は、激戦地シリアで殉職。
映画で描かれていないが、これはシリアのアサド政権による、ジャーナリスト殺害命令の作戦による犠牲だったようだ。
アサドが、マリーを暗殺した、と映画監督はインタビューで答えている。
2度の流産やPTSDで苦しんだ…眼帯の女性戦場記者が暗殺されるまで | 女子SPA!
彼女がキャリアをスタートさせたときは、紛争地に行くジャーナリストはたまたま巻き込まれて命を落とすことはありましたが、政権に対して意見し、暗殺されるなんていうことはなかったんです。結局シリア政府はメリーを暗殺し、彼女は批判的な声を抑圧する体制の犠牲になりましたが、現代でもこういった事件は世界中で起こり続けている……。
目立つ、ということは、ターゲットになりやすいことでもある。
ユニークフェイス問題に興味のある人は必見の映画。
オススメです。
【監督インタビュー】
— 映画『プライベート・ウォー』 (@privatewar913) September 25, 2019
注目ポイントは?
この作品をいわゆる伝記ものと考えていません
どちらかというと心理スリラーだと思っていて、危険な地域に行って仕事をするそういう人物の心理を掘り下げていく
戦争やPTSDであったりトラウマとどういう風に彼女が向き合ったのか
そういう観点で観てほしい pic.twitter.com/6Pl1Bm6Zqq
【音声配信】特集「映画『プライベート・ウォー』から見る戦争とジャーナリズム」マシュー・ハイネマン×野中章弘×荻上チキ▼2019年9月5日放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」22時~) https://t.co/BIdpk5lAnu
— MASA ISHII (@ishiimsyk) September 25, 2019
A PRIVATE WAR Trailer (2018) Rosamund Pike, Jamie Dornan Movie
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hatena 身辺雑記 https://ishiimasa.hateblo.jp/
note ユニークフェイス研究所の活動報告 https://note.mu/mi1965