休日だったので川崎駅へ。
書店で、「愛という名の支配」(田嶋陽子)を購入して、大衆食堂に移動した。
相席で、20代女性が二名。建設労働者のオッサン(無精髭、喫煙者)と私の4人が座った。
店内をみわたすと、アルコール依存症のようなオッサン(鼻が赤くて、視線がうつろ)、ホワイトカラー会社員、など階層・階級を超えた客層である。
これは居心地がよい。
女性二人は、フランス料理がいかに日常の食事とかけはなれており、こういう食堂でのメシがうまいか、と熱弁をふるっている。
私の隣の建設労働者の中年男性は、無言で、瓶ビールとホッピーをぐいぐいやっている。わたしは、鯖塩、枝豆,キリン瓶ビール。
田嶋先生の本は、個人史から書きおこされていた。私的なことが、社会的なこととつながっている、という記述である。説得力がある。フェミニズムが、身近に感じることができた一夜だった。