石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会

村西とおる監督の評伝 「全裸監督」は、痛快ノンフィクションだった。

 読了。書店で立ち読みしてしまいました。約30分。

読み応えがあったので、いつか間違いなく再読すると思います。

天才営業マンであるだけで、人生にとっては恵みとなる。

しかし、この人は、天才ビニール本の版元経営者となる。

やりすぎて刑事事件の被告になって有罪判決を受ける。

のちにアダルト映画監督に転身して、また成功。資金繰りに困って、ヤミ金に手を出す。

闇の世界からの借金のとりたてをかわしながら、普通ならば死んでいる窮地に立たされても生き残る。

とにかく生命力のある人だ。

結婚と離婚を繰りかえしているけど、これは仕方がないと思った。

普通の女性ではついて行けない。波瀾万丈。

波がおおきければ、家族はその波になぎたおされて、彼の人生の前から退場していくしかないのだろう。

大金持ちからすっからかんへの変化。

生きるために、飲食店もやるし、タオル売りもやる。

ソフトバンク孫正義氏よりも、尊敬するに値するん人だと思った。

人間は、きれいごとじゃなく、欲望のなかで生きている、ということを実によく知っている人だ。

極道でさえ、この人の眼は怖い、と言ったという。

どういう眼をしているのか、会ってみたくなる。

痛快ノンフィクションである。

 

全裸監督 村西とおる伝

全裸監督 村西とおる伝

 

 

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