読了。書店で立ち読みしてしまいました。約30分。
読み応えがあったので、いつか間違いなく再読すると思います。
天才営業マンであるだけで、人生にとっては恵みとなる。
しかし、この人は、天才ビニール本の版元経営者となる。
やりすぎて刑事事件の被告になって有罪判決を受ける。
のちにアダルト映画監督に転身して、また成功。資金繰りに困って、ヤミ金に手を出す。
闇の世界からの借金のとりたてをかわしながら、普通ならば死んでいる窮地に立たされても生き残る。
とにかく生命力のある人だ。
結婚と離婚を繰りかえしているけど、これは仕方がないと思った。
普通の女性ではついて行けない。波瀾万丈。
波がおおきければ、家族はその波になぎたおされて、彼の人生の前から退場していくしかないのだろう。
大金持ちからすっからかんへの変化。
生きるために、飲食店もやるし、タオル売りもやる。
ソフトバンクの孫正義氏よりも、尊敬するに値するん人だと思った。
人間は、きれいごとじゃなく、欲望のなかで生きている、ということを実によく知っている人だ。
極道でさえ、この人の眼は怖い、と言ったという。
どういう眼をしているのか、会ってみたくなる。
痛快ノンフィクションである。