まだ頭の中を完全に整理しているわけではありませんが備忘録として書き留めておきます。
僕は、「見た目問題」、という表記はしないようにしています。
「見た目問題」 wikiから
見た目問題とは、顔や身体に先天的や後天的な見た目(外見)の症状を持つ当事者が、その見た目がゆえに直面する問題の総称。
《理由1》 ブス・ブサイクとユニークフェイスとの混同がおきてしまう。
《理由2》 外見による差別のひとつである人種差別との混同が起きてしまう。
《理由3》「見た目問題」当事者、と表記するとき、当事者に問題があるかのような誤解をまねく可能性がある。「見た目問題当事者」という表記だと、「見た目に問題がある当事者」と解釈される恐れが多分にある。
《理由4》美容整形をしている、しようとしている人の悩みと混同する可能性がある。
念のため、ユニークフェイスとはどういう意味なのか。書きます。
ユニークフェイス (unique face) は、病気や怪我、先天異常、などによって変色・変形した状態にあること、そしてその当事者のこと。
《ユニークフェイス当事者》、《ユニークフェイスな人》、《ユニークフェイス差別》、《ユニークフェイス問題》という表現で使われることがある。
《身体障害者》、という言葉によって、視覚・聴覚・身体の麻痺や欠損などの身体機能の不自由さをもった当事者を意味することができる。
それと同じように、さまざまな外見に現れる疾患・外傷などの当事者を、総称する言葉が日本社会にはなかった。
ユニークフェイスは、これに対応するために、1999年、数人の当事者によってつくられた造語。顔に疾患や外傷のある当事者がつくった、当事者のための呼称である。
当事者支援組織として、英国に、チェンジングフェイス、カナダとUSAに、アバウトフェイス、がある。その名称のスマートさに触発された。
英語では、ユニークフェイス当事者を以下のように表現している。
people with facial disfigurement
people with facial different
見た目問題 と ユニークフェイス問題
の意味は、ほぼイコール、という解釈になる。
でも、こうしてふたつの呼称を並べてみると、
見た目問題という呼称に、すこし無理があるように思われる。
「見た目」の類語としては、外見、appearance、looks などがあり、
かなり抽象的な言葉。
漢字と平仮名がまじっていて、言葉としてこなれていない印象もある。
ユニークフェイス facial disfigurement のような
限定的な状態を示す言葉ではない。
あるマイノリティそして、マイノリティ問題を、どのように呼称するのか。最終的には、歴史が決めることだろうと思っています。しかし、当事者のひとりとして、この呼称がしっくりこない、違和感がある、という意思表明はしておこうと思います。