石井政之の作業場

石井政之  作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会。---有料マガジンの登録をお願いいたします

お盆










お盆なので、若くして亡くなった友人、知人たちのことについて考える。東京にきてから聞いた訃報には自殺が多い。



ある人は音信不通になったし、夜逃げした人もいる。実家に変えれば、母が「同級生の悲劇」を報告してくれるので、



名古屋方面については情報収集に怠りはない。挫折した人たちのことはよく思い出す。



順調に生きているように見える人間のことは思い出す機会が減っている。



今日、後楽園には右翼の街頭宣伝車が十数台集まってきた。後楽園遊園地にはたくさんの子どもが来ている。迷惑である。



事務所にいても集中できないし、資料が必要になったので神保町へ歩いていくと、制服警察官、機動隊、私服がずらっと勢揃い。みな、



酷暑のなかの警備、ご苦労さま、とねぎらいの言葉をかけたくなる。旭屋書店(水道橋)、三省堂書店、とまわって目当ての本がない。



東京堂ですべて見つけることができた。ほっとして帰ろうすると、知人の編集者とばったり出くわす。これから靖国神社に行って、



ふだんみられないものを見てくる、という。ま、右翼と、遺族と左翼と警察と政治家がごっちゃになった醜い風景だろう。



すたすた歩いて後楽園事務所に座ってかたかたと親指シフトキーボードで文章をつづる。



淡々とした日常を大切にしたい今日この頃であります。