石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会

[]TITLE(文藝春秋)が休刊








海難記から



TITLE(文藝春秋)が休刊。
http://d.hatena.ne.jp/solar/20080304#p3



雑誌広告の落ち込みについて
http://d.hatena.ne.jp/solar/20080304#p2

これで驚くのは、いまや雑誌と書籍を合わせた出版市場が「2兆853億円」、つまりほぼ2兆円規模まで縮小してい



ることだ。以前は概数で、雑誌(コミックス含む)が1兆5000億円、書籍が1兆円、合わせて2兆5000億円くらいと把握していたものだが、これは



1990年代半ばの出版市場がピーク時の数字である。2007年は前年比で3.1パーセントのダウンだったようだが、これがこの先あと10年も続けばさら



に3割減、つまり出版の市場規模は1兆5000億円ぐらいまで下がるのではないか。

こうして出版不況について情報を読んでいくうちに、東京と浜松市(ひとつの豊かな地方都市)との距離感をつかんでいるのだと思う。



海難記。東京在住時代は面白く読んでいたが、いまは面白くはない。東京地域密着型の情報を出しているブログという感じだ。



雑誌の疾走感。いま定期購読している「週刊東洋経済」にはそれがある。世界恐慌なのだから、経済情報こそが、時代の疾走感を映し出していると思う。



雑誌不況という話を読むと、手塚治虫水木しげるという戦後に漫画家が台頭した時代を考える。このときマンガ市場は存在しなかった。急成長していく過程で出現したマーケット。それを護持するために仕事がある,というのが現場の実態なのだから急落する。



最近、新書が雑誌のようになっているので、秀逸なコンテンツはあるし、手に取りやすくなっている。読者にとってはよい環境なのかもしれない。



いずれ、日本の雑誌は、ミニコミになるという気がする。実売部数に依存できないために、広告モデルでふんばっているわけ現状が、ネットなどによって破壊されていく過程で、実態はミニコミだったということが明らかになるのかもしれない。そのときはブログがさらに進化している。紙としての雑誌=ミニコミは趣味の一ジャンルになるのかも。



3月である。



新風舎草思社アスコム。それに続く倒産情報は出てこない。休刊情報をモニターしながら、新しい人間とビジネスの登場をみつめていきたいと思う。



>追記



●『コミックバンチ』連載中の原作土屋ガロン「奇跡の人」。疾走感がなくなってきた。がんばってほしい。



●海難記には熱さが少ない。低温のブログだ。



ジョブスについて池田信夫氏が言及。 アップルユーザーでなくても、ジョブスの動きは面白い。孫正義も面白い。次になにをするのか気になる。





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