元厚生省の高級官僚連続殺傷事件について、日本のすべてのマスコミがトップで報じていますが、情報が迷走しすぎですね。リークと推測、予測、予断、偏見が混じり合っていて、まともな情報になっていません。
日本中が、殺傷された元厚生事務次官に同情しないといけないかのような、報道があふれすぎです。昭和天皇が死んだときを思い出してしまいます。
高級官僚の個人情報の保護の問題が浮上していますが、そんなこといったら、政治家はどうなるのでしょうか。政治家の個人宅の住所はすべて公開されています。誰でもすぐに調べることは可能です。
国家の牽引役である高級官僚が、その自宅住所をプライバシーであるということで非公開にしたら、警察取材の常道である夜討ち朝駆けは不可能になります。
ただでさえ貧弱なジャーナリズムが機能しなくなることによるデメリットを最小化するためにも、高級官僚や政治家の個人情報は公開されているべきではないかと思います。
こういう事件が起きたからといって、過剰なプライバシー保護を訴えるようでは、日本のエリートは情けないですね。